PoLマガジン #5(7.19~7.25)
新型コロナ給付金の影響を調査、マスターカード暗号資産決済へ本腰、金融庁が分散型金融の研究会を設置、サークルKが暗号資産ATM大量設置、中国CBDCのホワイトペーパー公開、USDCの担保資産の内訳公開、Uniswapが一部トークンを制限、SquareがDeFiプラットフォーム、EUと英国がトラベルルール対応へ法案整備、米SEC規制強化へ
以下のボタンから無料でメルマガすると、毎週日曜日に1週間の仮想通貨・ブロックチェーンニュースをまとめたPoLマガジンが届きます。
各トピックはレベルごとに分類されており、重要度が★で表されています。
初級
新型コロナ給付金のビットコイン市場への影響 ★★☆☆☆
米国で支給された新型コロナ給付金がビットコイン価格に与えた影響について調査されたレポートが公開されました。給付金額と同等の口座入金は確かに増加したものの、市場全体としては大した影響はなかったとの分析結果が出ています。
エルサルバドルで独自のデジタル通貨を発行か ★☆☆☆☆
ビットコインを世界で初めて法定通貨として認めたエルサルバドルが、今度は独自のデジタル通貨「デジタルコロン」の発行を計画していることがわかりました。
マスターカードが暗号資産決済の導入へ本格化 ★★☆☆☆
マスターカードがステーブルコインUSDCを活用した暗号資産決済の導入へ本腰を入れています。暗号資産と法定通貨の橋渡しとしてUSDCを使うとしています。
NFTマーケットプレイスOpenSeaがユニコーンに ★☆☆☆☆
OpenSeaがシリーズBで1億ドルを調達しユニコーン企業となりました。評価額は15億ドルになったとされています。
https://www.coindesk.com/nft-marketplace-opensea-valued-at-1-5b-in-100m-funding-round-led-by-a16z
FTXが1000億円の資金調達を実施 ★☆☆☆☆
暗号資産デリバティブ取引所最大手のFTXが、評価額180億ドルで9億ドルの資金調達を実施したことを発表しました。
金融庁がデジタル・分散型金融に関する勉強会を設置 ★★☆☆☆
日本の金融庁が、「デジタル・分散型金融への対応のあり方等に関する研究会」を設置しました。ここでいう分散型金融がDeFiを意味するのかは定かではありませんが、NFTなども対象になるとみられています。
https://www.fsa.go.jp/news/r3/singi/20210719/20210719.html
サークルKが暗号資産ATMを設置へ ★☆☆☆☆
コンビニエンスストア大手のサークルKが、米国とカナダで暗号資産ATMを設置するためのパートナーシップを発表しました。既に700台以上の設置が済んでいるといい、今後数千台を目標に拡大していくとしています。
中級
ロビンフッドに3000万ドルの罰金可能性 ★☆☆☆☆
投資プラットフォームRobinhoodが、ニューヨーク州金融サービス局より3000万ドルの罰金処分が下されたとの報道がありました。罰金対象となったのは、ロビンフッドの暗号資産部門であるRobinhood Cryptoとのことです。
https://www.coindesk.com/robinhood-crypto-expects-to-pay-30m-fine-to-ny-state-regulatory-body
中国CBDCのホワイトペーパーが公開 ★★☆☆☆
中国で実用化が進められているデジタル人民元のホワイトペーパーが公開されました。機能的な内容からこれまでの実績まで幅広く説明されています。
(PDFです)http://www.pbc.gov.cn/en/3688110/3688172/4157443/4293696/2021071614584691871.pdf
CircleがUSDCの裏付け資産の内訳を公開 ★★★☆☆
ステーブルコインUSDCを運営するCircleが、上場を控えていることから裏付け資産の内訳を公開しました。現金と現金同等物で60%以上を占めています。
https://www.centre.io/hubfs/pdfs/attestation/Grant-Thorton_circle_usdc_reserves_07162021.pdf
上級
Uniswapが一部トークンの取り扱いを制限 ★★★☆☆
Uniswapが規制を懸念して「http://app.uniswap.org」からアクセスできるトークンの一部を制限すると発表しました。あくまでUniswap Labsが運営する「http://app.uniswap.org」からのアクセスを制限しただけで、Uniswapプロトコルには直接的な影響はないと強調しています。
https://uniswap.org/blog/token-access-app/
Maker Foundationが解散へ ★★★☆☆
MakerDAOの開発を主導するMaker財団が、解散へ向けた計画を正式に発表しました。詳細なスケジュールは明かされていませんが、数カ月以内に完全に解散することが宣言されています。
https://blog.makerdao.com/makerdao-has-come-full-circle/
スクエアがビットコインベースのDeFiプラットフォームを発表 ★☆☆☆☆
スクエアCEOのジャックドーシー氏が、ビットコインを基盤にしたDeFiサービスを開発する計画を立てていると発表しました。
https://twitter.com/jack/status/1415765941904941061
EUおよびイギリスがトラベルルールへの対応を強化 ★★★☆☆
EU(欧州連合)が、FATFの定めるトラベルルールに対応するための法案を公開しました。AML/CFTに関してこれまでよりも強く規制をしていく方針を示しています。また、EUから離脱したばかりのイギリスでもトラベルルールを適用するための法案を可決する動きが見られています。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_21_3690
証券を担保資産に持つ暗号資産を規制すべき ★★☆☆☆
米SEC委員長のゲンスラー氏が、有価証券を担保資産にする暗号資産は証券法を遵守しなければならないとの見解を示しました。この見解のもとでは、BinanceやFTXの提供する株式トークンや、USDCやUSDTといった法定通貨担保型ステーブルコインが対象になります。
~今週のPoLコミュニティ~
PoLマガジンでは、PoLで仮想通貨・ブロックチェーンの学習に励む皆さんを応援していきます!ぜひPoLのTwitterアカウントをタグ付けして投稿してください。
PoL:https://pol.techtec.world/
Twitter:https://twitter.com/PoL_techtec
運営企業:株式会社techtec